日記 17/12-23
母方の祖父が危篤になった
今病院に向かってる
こんな時に書くなんて不謹慎極まりないかもしれないけど何かしてないと心が不安定になりそうだった
身近な人がこうなるのは叔母の旦那さんがくも膜下出血で急死した時以来だったから、
どんな心構えでいればいいのかわからない
血が繋がった人間が死ぬってどんな感じなんだろう
数分後に待ち構えてる死を私はどうやって受け入れるんだろう
今日本当は父方の祖父母と従妹の家でクリスマスパーティーをする予定だった
ごめん、今日行けなくなった。
そう伝えた時の祖父の声はあまりにも悲しそうで、泣いてしまった
きっと祖父は、祖母は、受験生の従妹は、今日を楽しみにしていたんだろうな。
弟と病院に駆けつけた時には祖父はもう亡くなっていた。
私たちの到着を待って主治医から祖父の臨終を告げられた
ついこの前入院した時からそうだったのかもしれないけど、祖父は真っ白な顔をしていた。
だから私は
それが祖父だとは思えなくて、ああ死体だ。って思った
不思議なことに、生きていた祖父といま目の前で死んでいる祖父は全くの別人に見えた。
祖父に触れてみるとまだ生暖かくて、死んでるのに生きてるようなのが少し気味悪かった。
私の中の祖父はまだ生きてて、
「なっちゃんまた痩せたんじゃないか?」
って祖父の声はまだ鮮明に記憶に残ってる。
きっとこの鮮明度をあげたら涙が止まらないだろうなって思えて、私は感情をシャットアウトした。
この先周りの人間がこうやってどんどん死を遂げていくのを私は見ることになるのか
でも死は避けられない。
だから死の悲しみから逃れることも出来ない。
後日やってくる祖父の葬儀は たくさん泣いてやろう
この感情はシャットアウトしちゃいけないから。
ではメリークリスマス